鉄扇(てっせん)のパーツごとの名称を紹介します。
親骨(おやぼね)

扇骨のうち両端の2本の骨のことを親骨といいます。鉄扇の場合は親骨だけ鉄の場合が多いです。

総鉄扇の場合も両端の2本の骨を指します。画像は左がタゲれてませんね。すいません。
そのうち直します。
小骨・中骨(こぼね・なかぼね)

親骨以外の骨のことを小骨や中骨といいます。
わかりやすくするために扇面部分はタゲっていませんが、
実際には扇面部の中にも扇骨が入って(刺さって)います。

小骨や中骨は竹製の場合が多いです。総鉄扇の場合は小骨・中骨もステンレス製です。
扇面(せんめん)

紙の部位を扇面と言います。紙自体を指す場合は扇面紙(せんめんし)と呼びます。
要(かなめ)

扇骨を固定しているパーツを要と言います。

鉄扇によってつけられる要は異なります。
銀要
通常の菊座金から銀製の菊座金に変更が出来ます。
大きさ的に祝儀鉄扇では使用できません。
房穴(ふさあな)


要の房を通す穴を房穴と言います。ありなしがご希望で選べます。画像は一尺鉄扇や京風鉄扇につけられている要です。
房穴なしの場合は房穴に金具を通します。
房外付けタイプの要

2022年11月から受注開始しました、房穴を通るのではなく外付けのカンに房を取り付けられるタイプの要です。
利点としては房紐と一体型の房を取り付けるのに便利です。
房穴タイプはどうしても房紐と房頭が分離しているものでないと取り付けが難しく、このタイプですと多様な房に対応することが出来ます。
房(ふさ)

房頭(ふさあたま)と房紐(ふさひも)をセットで房と呼ぶことが多いですね。
房穴に取り付ける飾りです。春吉でお付けするのは簡易なものです。
リング(総鉄扇のみ)

最初に作られたお客様が強くリングを希望されたので、総鉄扇はリングのオプションがあります。
リングつきの場合は房はリングに取り付けます。
他の鉄扇にも取り付けたい方はご相談頂ければと思います。