鉄扇とは

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鉄扇は鉄が使われている扇子のことです。または他の金属が使われます。

親骨だけが鉄のもの、親骨・小骨が鉄のもの。

鉄の棒を扇子の形にしたものも含まれます。

鉄扇ではあるけれど開閉は出来ないものもあります。こちらは握り扇といいます。

鉄扇の用途

茶室など武器を持ち込めない場所に「これは扇子だから武器ではない」という主張で持ち込まれました。

また二刀流などで、片方は鉄扇を使ったり武器的な面ももちろんあります。

鉄扇術という武術があります。

鉄扇の形状

軍扇型(羽子型)と末広型(くびれがないもの)に別れます。

武将は軍扇型を使用することが多いですが、今まで持ち込まれたものでは末広型の方が多かったです。

くびれをつくると明確に扇面紙の位置が決まりバランスがとりにくいからかもしれません。

鉄扇を作っていた職人

鉄加工という性質上どうしても鍛冶屋さんがメインになります。

象嵌や掘り込みがされているものなど、親骨の加工が多彩です。鋳型のものもあります。

半面扇面や中骨は変わったやり方をしているなぁと扇子屋としては思います。

屋号などは彫り込まれていなかったため名前はわかりませんが、

鍛冶も扇子加工もできた職人が江戸時代に一人いたようです。

親方も同じタイプです。

開閉できない、開閉したら壊れる鉄扇

鉄扇は明確に開閉できないものが存在します。

扇子はわりと開閉においてバランスをとるのが難しく、折の角度が1度変われば開きも大きく変わりますし、小骨が刺さらなかったり開閉時に折れたりします。

親骨が竹の場合はしなやかに曲がりますが、鉄扇は親骨がほぼ曲がらないため要を締めすぎれば開きません。

扇面の折と小骨のバランス、要が大切です。

開閉できない鉄扇を修繕する場合、その3点がほぼ全とっかえの特注になるため、春吉で販売している鉄扇より高くなりがちです。

鉄扇の材質

「鉄扇」は親骨が金属で出来た扇子の総称として扱われている面があります。

鉄以外でも様々な素材で作られています。春吉でも鉄以外にステンレスを扱っています。

鉄扇の装飾

鉄扇の装飾は主に3つに分かれます。親骨・扇面・房です。

春吉でも様々な加工を承っていますが、やはり江戸時代の鉄扇文化には叶わないところもあります。

制作側も顧客側も充実していた時代と言えるでしょう。

親骨は金属を埋め込む象嵌が有名ですが、他にも彫り込みや親骨の形自体が特殊なものもあります。

扇面は日の丸や詩歌を入れたものが多かったです。昔は絵描きや字書きの仕事が成立していましたので手書きのものが多いですね。

最後に房です。春吉の房はかなり簡易なものをサービスで取り付けているだけですが、修繕のものには明確に価値がある房が付いていることが珍しくありません。鉄扇と房が融合してそりゃあ見事なものです。要を修繕するためには房紐は取り外さなくてはいけませんが、取り外すと元には戻せません。編み直しても日焼けした部分と内部の色が違うのです。編み直すこと自体も大変ですが。

現代でも房屋さん自体はまだ残っていますので、ご興味ある方は訪ねてみると良いでしょう。

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