舞扇子の扇面は幾重にも折られた紙でできています。
折り目はどうしても文字の印象に影響しますので、上手に配置することが大切です。
ここでは春吉での配置にかかわる用語と
よくつかわれる文字の大きさとその配置をご紹介します。
こちらもご参考ください
扇面位置に関する用語
谷折りを挟んだ山折りと山折りの間を「間」といいます。
舞扇子の場合は9個の間があります。
谷折りの方が文字が歪みにくいため文字を入れる定番の位置です。紋は八の上のほうが定位置です。
1には糸掛けがあるので文字は入れられません。
折り目と折り目の間を便宜上「折間」としています。舞扇子の場合は19個の折間があります。
実際にはこれも「間」として数えたりするのですが、会話がややこしくなってしまいますので「折間」と呼んで頂けたらと思います。
1と19には親骨と糸掛けがあるので文字は入れられません。 柄も重要なものは入れません。
上下は見やすいように色分けしています。「段」と呼んでください。
上から 赤・オレンジ・緑・水色・紫・ピンク・薄赤・白 色になっています。
一応、上段など名前は付けていますが色でお話し頂いた方がわかりやすいです。
「折間目14のオレンジあたりから縦に『令和〇年』」のようにご希望をご連絡下さい。
また下側は文字がかなり潰れるので基本的に文字は入れません。
文字の大きさ
大文字
成人扇などお祝いごとや、役者さんの名前入れに使われる大文字です。
一緒に小文字や縦文字も配置しやすいです。
中文字
上品に名前を入れるなら中文字です。ちょうど谷折り2間に入る大きさです。
通常の紋入れもこのサイズです。
小文字
大文字や中文字とあわせて入れる小文字です。「祝成人」を入れることが多いです。
特大サイズ
とにかく大きい文字を入れたい場合の特大文字です。大文字のページでご説明します。
ただ、あまり大きすぎても綺麗に出来ないことが多く、大きくても日の丸サイズぐらいが大体まとまりよく仕上がります。
その他縦に入れる場合など。
配置例:こんな感じで配置したりします。