舞扇子や扇面の加工についてご説明します。
舞扇子は地紙に顔料や箔などを載せて制作します。
ほかにもスプレー式の塗料を使ったり、地紙に印刷をしたり様々な加工があります。
箔や顔料を使うとき誤解をされやすいのが、加工の上に加工を重ねられないことかと思います。
箔や顔料を使うとわずかですが段差が出来ます。
型(箔や顔料を取り付ける道具)を使った加工は段差の上にすることが出来ません。
例えば、図のように金箔柄の上に日の丸を入れたい場合
春吉で所有している型では、日の丸と重なる部分があります。
ですので、日の丸部分を抜いた型を作る必要があります。
日の丸の型も必要ですが、日の丸は型がありますのでそれを使われる場合は、その日の丸の形に合わせて柄を制作されるとよいです。
名入れ扇の場合は、顔料シート・箔シートを使用します。
シートはつながっているため段差を乗り越えることが出来ます。
ただし、シート上に段差は出来ますので、こだわられる方はご注意ください。
舞扇子はわりと厚みにシビアです。
シートは分厚いため全面柄を入れたり両面にいれることに向いていません。